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第10回、米食味コンクールに参加してきました

今年、平成20年で10回目を迎える、「米・食味分析鑑定コンクール」。今年は、新潟に次ぐ米処・山形県で、11月24・25日の2日間行われ、参加してきました。

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ここ近年テレビの影響もあって、今年の応募は2600品。年々競争が激しくなっており、昨年のほぼ倍。そんな厳しい状況下においても、ご紹介している農家さんのお米は、今年も着実に入賞しています。

このお米コンクールというのは……。民間協会が行うお米の味を競う大会。お米メーカーや市町村、お米業界の専門家なども参加する、国内随一の大会で、私たちも『コンクール受賞米』として、約5年前から紹介しています。

自遊人で紹介しているものは、コンクール受賞歴があるというだけでなく、受賞した農家のなかから、私たちスタッフが一つ一つ取り寄せて試食を行い、さらに厳選したお米だけを紹介しています。

さて、話はコンクールの審査方法に戻って……。審査方法は、厳選な3回の審査によって入賞者が決まります。まず出品したお米は、食味計(しょくみけい)という、高度な機械によって数値を計測。1回目と2回目の審査でタンパク、アミノ酸など、人が美味しいと感じる一定の数値をクリアしたお米だけが選ばれます。

さらに残ったお米のなかから、3回目の審査・官能検査が行われます。食味鑑定士、バイヤー、お米業者などの専門家によって美味しいお米上位5つを投票し、入賞のお米が選出されるのです。

今年はどれも美味しかったのか??  票が分かれ、例年になく入賞者が多く、金賞15名、特別賞27名の計42名が入賞しました!

伊東陽一郎さんは、念願・悲願の金賞受賞。

「いやー“まぐれ”だよ。本当うれしいねぇ」

謙遜しながらも、満面の笑み。いつも元気でパワー溢れている76才の現役専業農家です。

入賞への気合いは並々ならぬものがあります。毎年土壌分析を行い、緻密な土質の設計をしており、毎年着実に入賞しています。今年は悲願の金賞です。

長野産コシヒカリ 伊東陽一郎さんのお米5kg

土質の設計とは、土壌の質により、どんなお米ができるか決まるといわれています。土壌に含まれる要素N(窒素)・P(リン酸)・K(カリ)やミネラルなどを計算しながら、安全で良い肥料配分を計算するのです。どれくらい、どんな肥料を撒くかは、その設計と育ち具合、天候を見ながらの勘も重要です。

最近は、雨が多かったり少なかったり、必要な時に晴れてくれなかったりと、天候が不安定です。長年の勘と予測も重要です。ここまでできないと入賞を競えないようであります。(来年は私たちも入賞するよう頑張ります!)

「昨年約束したとおり、今年はアイガモの無農薬米が収穫できたよ」

そうです。今年は、一切の農薬を使わないお米を作ってもらったのです。限定100名様(お届け時期などは備考欄にお書きください)

長野産コシヒカリ 伊東陽一郎さんのアイガモ米5kg

通常の栽培でも有機質肥料を使うなど、環境と安全性に配慮して肥料を選んでいる伊東さんですが、まったく無農薬というわけにはいきません。

どうしても省けないのが、田んぼのなかに生える雑草をどうやって取り除くか、です。田んぼのなかに生える雑草は、通常、有機米、無農薬米以外は除草剤という農薬を使って草を伸ばさないようにします。

農薬を使わずに栽培する一つの方法が、鴨(アイガモもしくはマガモ)に草を食べてもらう、合理的なアイガモ農法なのです。 「来年はさらに、アイガモ米を増やしていきたいと思っているよ」

「それにしても、呼ばれるまでドキドキした。本当に嬉しい!!!!(名前が)呼ばれてからは、頭のなかが真っ白になって……。ほかの人の名前はまったく聞こえなくなったよ!!今年も受賞できて良かったー」

心から嬉しそうな、伊東さんでした。

 

そして、数年前にテレビで放映されて以降、人気が衰えることのないのが、高畠米。どこで知ったのか、海外からも分けて欲しいと度々注文があるほどのお米です。そんなお米が今年も金賞に選ばれました。

高畠町とは、米沢から数十キロの場所にある自然豊かな山間の町。一般的に農薬が使われ出した今から約35年前から、有機農業を進めてきました。

牛の堆肥を田んぼの肥料に、田んぼから出た藁を牛のエサにするなど、無駄のない安全な「循環式農法」を町単位で行ってきました。こうした考え方の農業では、全国でも先端を走ってきた町であり、団体なのです。

5年ほど前から、安全・食味を追求してきた結果、毎年金賞受賞! 

有機栽培で連続金賞受賞のお米となると、ほかには類がないほど。安全なお米作りと味を備えた農業を実践している点は、米農家の間でも全国的に評判が高く、カリスマ的な存在になっています。

ご存じの方も多いと思いますが、高畠米の味はというと、山場ならではのしっかりした味。炊きあがりのお米の良い香りが特徴。

私たち自遊人では、毎年かなりの量を確保していますが、毎年早々に売り切れてしまうため、お断りする場合も多い状況ですが、今回、さらに追加して分けてくれることになったのです。

「受賞記念ということで」と渡部さん。

ありがとうございます! 追加分も数に限りがありますので、ご注文はぜひお早めにお願いします。

山形産コシヒカリ 高畠町産 有機米 5kg

 

金賞ではなかったものの、金井良光さんが2度目の入賞。特別賞に選ばれました。


2次審査までは、2600種のお米のうちなんと1位!! 最終的には金賞受賞者には及ばなかったものの、パーフェクトに近い高得点で、金賞受賞者や会場の人たちを驚かせました。

「す、すごいですね、金井さん」

「昨年と同じ。特別何もしていないのですがね・・・」

そう。金井さんは無口なのです。いろんな角度から質問するものの、なかなか聞き出せません。

これは、実は私たち自遊人で販売するためだけに、天日干しをしているお米。生産量がほかの農家に比べて圧倒的に少ないため、面積を広げることもなく、着実で丁寧な米作りをしています。毎年お正月前後で売り切れてしまいますので、ご注文はどうぞお早めに。

長野産コシヒカリ 金井良光さんの天日干し米 5kg

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