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あの京都・美山荘が選んでくれたお米(後編)

8月29日・晴天。
前回の記事でも書いたとおり、美山荘の四代目・中東久人さんがはるばる京都からやってきました。この秋から使ってくれることになった鈴木和夫さんのお米の、稲の生育状態や環境などを確認するためです。

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8月下旬は、ちょうど穂が実り、稲の色や雑草の様子をはじめ、成長の最終段階が確認できる時期。ホントに良いお米がしっかり育っているか? というのが視覚的にも分かりやすい時期なのです。

「日本には景色は田舎でも環境汚染されたところが多いけど、ここは本当に田舎なんですねー。ほら、カエルやタニシがいっぱいいますよ!!」

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と中東さん。鈴木さんの田んぼには、かわいい小さなカエルが飛び回り、そして田んぼ脇の水路にはタニシがコロコロ・・・。

鈴木さんが、有機質肥料100%で栽培している田んぼで使っている農薬量は、ほんのわずか。初夏に雑草のために使う除草剤しか使っていないため、今ではほとんど見られない生き物もたくさんいるのです。

「有機質100%の肥料というのは、化学合成された物質は一切使ってなくて、貝殻や魚、大豆など自然由来のものを発酵させたもの。通常の3倍以上の費用と、労力もかかるから、全ての田んぼを有機質100%では採算的に難しいのが現状です」

ごちそう倶楽部ではたくさんの農家の方とお話しをしますし、自分たちでも田んぼを育てていますが、農薬や化学肥料に頼らない農業は本当に大変で、しかもリスクも高いのです。

「でも、出来る限り美味しくて安全なものを作るため努力しています。違いを理解していただける方の期待を裏切らないよう、食べて満足いただけるよう、しっかり良い味のものを作りたくてね。それが米食味コンクールに応募したきっかけでもあるのです」

鈴木さんは、5年前にコンクールを知り応募。5回のうち4回も上位入賞しています。

この日、中東さんは、残暑のなか、十カ所以上に点在した有機肥料100%の田んぼをすべて確認。どの田んぼも美しいほど真っ直ぐ稲が育っていました。

以前、「隣同士の田んぼでもお米の味が違う?」という記事を書きましたが、お米はとても繊細な植物で、田んぼが1枚違うだけで味が変わってしまいます。

それどころか、1区画の田んぼのなかでも、土質はかなり違うもの。丁寧に耕したり、土質を見極めて肥料の配分を変えるなどの細やかな配慮と労働を行わないと、まったく均一には育たないのです。

それを丁寧に見てあげて、均一に光合成をして生長することで、お米の味が均一になるのです。

「緊張感が伝わってくるような美しい田んぼでした。お客様にも自信を持っておすすめできますね。今年の秋が楽しみです」

と中東さん。

美山荘で鈴木和夫さんのお米が登場するのは、11月上旬だそう。優しい味ながらもっちりした食感も楽しめる鈴木和夫さんのお米。中東さんが、鈴木さんのお米の美味しさを引き出してくれそうで楽しみです。11月以降に美山荘へ行かれる方は、ぜひ、その味を楽しんできてください。

もちろん、美山荘が選んでくれたお米と同じ有機質100%の田んぼのお米は、ごちそう倶楽部でもまだ販売中です。現在販売しているのは昨年収穫されたお米ですが、ごちそう倶楽部の低温倉庫で保存しているので、まだまだしっかり美味しさを保っています。

また、新米のご予約も承り中です。こちらのお届けは10月末ごろ。このまま順調に成熟すれば25日ごろから順にお届けを開始できる予定です。新米はFAXでのご予約注文しか受け付けていないのでご不便をおかけしますが、今年は早めに売り切れてしまう可能性も大。どうぞご予約はお早めに。

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